産業廃棄物収集運搬業の許可申請は、複雑で時間もかかるため、専門家に依頼するのが一般的です。しかし、個人事業主の方やコストを抑えたい方にとっては、自分で申請を行うことが魅力的な選択肢となります。この記事では、個人で産業廃棄物収集運搬許可申請を成功させるための手順、必要な知識、注意点などを詳しく解説します。
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産廃許可は行政書士に依頼すべき?メリットデメリットは?
産業廃棄物収集運搬許可を自分で行うメリットとデメリット

自分で申請するメリット
最も大きなメリットは費用を節約できる点です。 行政書士などの専門家に依頼する費用を抑え、自分で手続きを行うことでコストを削減できます。 専門家への依頼費用は、一般的に数十万円程度かかることがありますが、自分で申請することでこの費用を大幅に削減できます。 また、自分で申請することにより、手続きの流れや必要な書類について深く理解できるため、今後の事業運営にも役立つ知識が得られます。 さらに、申請プロセスを自分で管理できるため、スケジュール調整がしやすく、自分のペースで進めることが可能です。 初期費用を抑えたい方や、自分で手続きを進めることに抵抗がない方にとって、自分で申請を行うことは非常に有効な選択肢となります。
自分で申請するデメリット
自身で行う場合の最大のデメリットは時間がものすごく取られるということ。
書類の準備や申請手続きには、専門的な知識と時間が求められます。 不備があると申請が遅れたり、許可が下りない可能性も。 産業廃棄物収集運搬業の許可申請は、複雑で専門的な知識が求められるため、不慣れな方が行うには多くの困難が伴います。 申請書類は多岐にわたり、それぞれの記載内容や添付書類に不備があると、何度も修正が必要になり、結果的に許可取得までの期間が長引いてしまうことがあります。 また、申請には行政機関とのやり取りも必要となり、専門的な用語や手続きについての理解が求められるため、精神的な負担も大きくなることがあります。 さらに、法改正や行政の運用変更に対応する必要があるため、常に最新の情報を把握しておく必要があります。 これらのデメリットを考慮すると、時間や労力に余裕がない場合や、書類作成に自信がない場合は、専門家への依頼を検討することも重要です。 自分で申請を行う場合は、これらのデメリットを十分に理解し、慎重に進める必要があります。
許可取得の要件を確認する

講習会修了と欠格事由の確認
許可を得るためには、講習会の修了が必須です。 また、過去の犯罪歴など欠格事由に該当しないか確認が必要です。 産業廃棄物収集運搬業の許可を取得するためには、都道府県等が実施する講習会を受講し、修了証を得ることが必須条件です。 この講習会では、廃棄物処理法や関連法令、実務上の注意点などが詳しく解説されます。 また、過去に廃棄物処理法に違反したことがある場合や、特定の犯罪歴がある場合は、欠格事由に該当し、許可が下りない可能性があります。 欠格事由の確認は、申請者の過去の経歴を慎重に調査することにより行われます。 具体的には、破産手続き開始決定を受けて復権を得ない者や、禁錮以上の刑に処せられた者などが欠格事由に該当します。 申請前には、これらの要件を十分に確認し、自身の状況が許可取得に適しているかを確認することが重要です。 万が一、欠格事由に該当する場合は、専門家への相談も検討しましょう。
事業に必要な施設基準を満たす
事業を行うための適切な施設や車両を準備する必要があります。 これらは許可申請の重要な要件となります。 産業廃棄物収集運搬業を営むためには、廃棄物の種類や量に応じた適切な施設や車両を準備する必要があります。 具体的には、収集した廃棄物を保管するための場所や、運搬に使用する車両が該当します。 これらの施設や車両は、廃棄物が飛散したり、悪臭が発生したりしないように、適切な構造や設備を備えている必要があります。 また、収集運搬車両には、廃棄物の種類を明示する表示や、必要な許可証を掲示することが求められます。 さらに、車両の保管場所や整備状況も、許可の審査対象となります。 施設基準は、廃棄物の種類や保管量によって異なるため、事前に管轄の行政機関に確認することが重要です。 これらの施設基準を満たしていることは、許可申請において非常に重要な要素となります。 基準を満たさない場合は、許可が下りないため、事前にしっかりと準備を進める必要があります。
申請書類の準備と作成

申請に必要な書類を収集する
申請書、事業計画書、住民票、登記簿謄本など、必要な書類は多岐に渡ります。 これらの書類を不備なく揃える必要があります。 産業廃棄物収集運搬業の許可申請には、多くの書類が必要となります。 これらの書類は、申請者の情報や事業計画、施設の状況などを証明するためのものであり、不備があると申請が受理されない場合があります。 必要な書類の具体的な例としては、申請書、事業計画書、住民票、登記簿謄本、講習会修了証、事業所の賃貸契約書、車両の写真などがあります。 これらの書類は、発行に時間がかかるものもあるため、早めに準備を始めることが重要です。 また、書類によっては、有効期限が定められているものもあるため、注意が必要です。 例えば、住民票や登記簿謄本は、発行から3ヶ月以内のものが必要となることが多いです。 これらの書類は、行政機関によって要求される内容が異なる場合もあるため、事前に管轄の行政機関に確認し、間違いがないように準備する必要があります。 全ての書類を揃えたら、再度内容を確認し、不備がないかチェックすることが重要です。
申請書類を作成する
収集した書類に基づいて申請書を作成します。 誤りがないか何度も確認し、正確に記入することが重要です。 収集した書類をもとに、申請書を作成します。 申請書には、申請者の情報、事業所の所在地、運搬する廃棄物の種類、運搬方法などを正確に記載する必要があります。 記載内容に誤りや不備があると、申請が受理されなかったり、審査に時間がかかったりする可能性があります。 申請書を作成する際は、何度も見直しを行い、誤字脱字や記入漏れがないか確認することが大切です。 また、専門用語や難解な表現を使用せずに、分かりやすい言葉で記述することを心がけましょう。 事業計画書には、事業の目的、事業の実施体制、廃棄物の処理フローなどを具体的に記述する必要があります。 これらの書類は、事業の実現可能性や法令遵守の体制を判断するための重要な資料となるため、丁寧に作成しましょう。 申請書類を作成する際は、行政機関のウェブサイトで公開されている記入例や手引きを参考にすると良いでしょう。 必要に応じて、専門家への相談も検討してください。
申請から許可までの流れ

管轄の行政機関へ申請
準備した書類を管轄の行政機関に提出します。 事前に予約が必要な場合もあるので確認しましょう。 作成した申請書類を、管轄の行政機関に提出します。 提出先は、事業所を管轄する都道府県庁や政令指定都市の窓口となります。 事前に予約が必要な場合もあるため、行政機関のウェブサイトや電話で確認しておきましょう。 書類を提出する際には、窓口で担当者から書類の内容について確認を受けることがあります。 書類に不備がある場合は、その場で修正を求められたり、後日再提出が必要になる場合もあります。 そのため、提出前には書類をよく見直し、不備がないように準備することが重要です。 提出する書類の控えを必ず取っておきましょう。許可が下りるまでは、これらの書類を大切に保管してください。 窓口での提出だけでなく、郵送での申請が可能な場合もあります。 郵送で申請する場合は、必ず書留で送るようにしましょう。 提出後、申請受理の連絡が来るまでは、しばらく時間がかかることがあります。
審査と許可証交付
提出した書類が審査され、問題がなければ許可証が交付されます。 場合によっては追加書類の提出を求められることもあります。 提出した申請書類は、行政機関によって審査されます。 審査では、書類の内容が法令に適合しているか、事業計画が実現可能か、施設基準を満たしているかなどが確認されます。 審査の結果、書類に不備があったり、追加の説明が必要な場合は、追加書類の提出や質問への回答を求められることがあります。 これらの要求には迅速に対応し、審査が円滑に進むように協力することが重要です。 審査に問題がなく、すべての要件を満たしていると判断された場合、許可証が交付されます。 許可証の交付までには、数週間から数ヶ月かかることがあります。 許可証を受け取ったら、記載内容に誤りがないか必ず確認しましょう。 許可証は、産業廃棄物収集運搬業を行う上で非常に重要な書類ですので、紛失しないように大切に保管してください。 許可証の交付後も、定期的な更新が必要となるため、手続きを忘れずに行いましょう。
自分で申請を行う際の注意点

時間と労力の確保
申請手続きには時間がかかります。 余裕を持ったスケジュールで計画的に進めましょう。 産業廃棄物収集運搬業の許可申請は、非常に複雑で時間と労力がかかる手続きです。 書類の収集、作成、提出、審査など、各段階で多くの時間と労力を費やす必要があります。 特に、申請書類の作成には、専門的な知識や細心の注意が必要となるため、十分な時間を確保する必要があります。 申請期間が長引くことも想定し、余裕を持ったスケジュールで計画的に進めることが重要です。 また、申請書類の作成だけでなく、行政機関とのやり取りや追加書類の準備など、予想外の事態にも対応できる余裕を持っておきましょう。 複数の業務と並行して申請手続きを進める場合は、無理のない計画を立てることが大切です。 申請の進捗状況を定期的に確認し、遅れが生じている場合は、早めに対処するようにしましょう。 自分で申請を行う場合は、これらの時間と労力を十分に考慮した上で、計画を立てる必要があります。 時間の余裕がない場合は、専門家への依頼も検討しましょう。
専門家への相談も検討する
どうしても手続きが難しいと感じたら、行政書士などの専門家へ相談することも検討しましょう。 行政書士法人SUNや建設業・不動産の許認可取得センターなどの専門家がサポートしています。 産業廃棄物収集運搬業の許可申請は、専門的な知識や手続きが必要となるため、自分で行うのが難しいと感じる場合は、行政書士などの専門家に相談することを検討しましょう。 専門家は、申請に必要な書類の作成や手続きを代行してくれるため、申請者の負担を大幅に軽減することができます。 また、法改正や行政の運用変更にも対応してくれるため、スムーズに許可を取得できる可能性が高まります。 専門家に依頼する場合は、費用がかかりますが、時間や労力を節約でき、確実な許可取得を目指すことができます。 行政書士法人SUNや建設業・不動産の許認可取得センターなど、産業廃棄物収集運搬業の許可申請に詳しい専門家が数多く存在します。 複数の専門家に相談し、費用やサービス内容を比較検討すると良いでしょう。 専門家を選ぶ際には、過去の許可取得実績や対応の丁寧さなどを確認することが重要です。 また、契約内容や費用についても十分に確認し、納得した上で依頼するようにしましょう。